羽曳野市恵我之荘の青木歯科でございます。
本日は、耳鼻咽喉科の領域でもある上顎洞炎についてお話しさせていただきます。
まず上顎洞炎のお話しをする前に、人間の顔の構造についてお話しします。
人間の鼻の両側には『上顎洞』と呼ばれる空洞があります。
この上顎洞という空洞に炎症が起きると『上顎洞炎』となります。
炎症の種類としては、風邪やアレルギー性鼻炎などによる鼻の炎症を原因とした『鼻性上顎洞炎』
また今回の議題にでもある、虫歯や歯周病による炎症を原因とした『歯性上顎洞炎』 があります。
一般的に上顎洞炎は『蓄膿症』と呼ばれることが多いでしょう。
蓄膿と聞けば、皆さまイメージが湧きやすいと思います。
さて虫歯や歯周病で生じる歯性上顎洞炎とはどのようなメカニズムで起こるのでしょう??
★根尖性歯周炎由来の上顎洞炎
上顎の後ろ奥歯2本(大臼歯)の根の先と上顎洞の底の膜との距離は近接していることが多いです。
大きな虫歯で歯の神経が侵食され、感染が根の先まで拡大すると周囲の骨に炎症が広がり溶けていきます。(この炎症を根尖性歯周炎と呼びます。)
その感染が上顎洞まで広がると、歯性上顎洞炎が生じることがあります。
症状としては、歯の痛みや浮いた感覚・歯ぐきの腫脹・鼻詰まり・頬や顔面の圧迫感や鈍痛など複数有します。
また原因となる歯がある側に症状が出やすいことが特徴です。(鼻性上顎洞炎は両側に生じることが多い)
<治療法>
❶まず原因となる歯を識別するために、レントゲン撮影を行います。
レントゲンの中でも『CT写真』は上顎洞炎の診断には非常に有効です。
❷特定歯における、虫歯の有無や歯根の感染を診査します。
❸ご来院時に腫れや顕著な痛みがあればまず消炎処置を優先して、抗生物質も服用していただきます。
❹数日経過して、炎症がある程度軽減すれば感染が疑われる歯の処置を積極的に行なっていきます。
正確な診断と正確な処置を施せば、治癒をしていくますのでご安心ください。
ここでよくある事例として1つ紹介いたします。
約3年前に虫歯を除去して詰め物をした歯がこのような上顎洞炎を生じさせることがあります。
詳しく精査すると、虫歯が残っており歯の神経に感染を引き起こしていたり、食いしばりなどで亀裂が入り
その隙間から細菌感染が生じることで上顎洞炎になることもあります。
つまり、大切なことは
❶しっかりと虫歯の細菌感染を除去すること
❷噛み合わせなどの力のコントロールをしっかり見ること であります。
この他にも精密な被せ物を制作することや、精密な根管治療など枚挙にいとまがありませんが、
青木歯科ではしっかりと細大もらさず1つ1つの歯を診察していくことを心がけております。
上記のような症状がおありでしたら、どうぞお気軽に青木歯科までご相談ください。
