羽曳野市恵我之荘の青木歯科でございます。
今回は顎関節症についてお話しさせていただきたいと思います。
昨今、我々が臨床に取り組んでいる中でこの顎関節症という症状が
急増していると感じます。
『顎が開きにくい』『口を開けると音が鳴る』『顔の筋肉が痛い』
など症状は多々有します。
今回は多種多様な顎関節症の青木歯科での治療についてお話しさせてください。
顎関節症に心当たりがありましたら、青木歯科へご相談ください。
☆食いしばりの筋肉について
顔面領域では、食いしばりに直接関与する筋肉が4種類あります。
❶咬筋 ❷側頭筋 ❸内側翼突筋 ❹外則翼突筋
今回は患者さまでも簡単に触れることができる❶咬筋と❷側頭筋
についてお話ししていきます。
咬筋とは俗に言う『エラ』と呼ばれる部分に走行しております。
食いしばりの力が強いと、この筋肉が肥大していきます。
そして肥大とともに筋肉も凝り固まってしまいます。
イメージでいうならば、常時筋トレをしている状態です。
ご想像ください 自重トレーニングである腕立て伏せを長時間継続
するとどうなるのか? 筋肉は疲労困憊してしまいます。
食いしばりはまさにその状態に近いです。
また咬筋という筋肉は、噛み締める筋肉の中で最も咬合力が強くなります。つまり力の影響が最も反映する筋肉なのです。
もう一つは側頭筋になります。
側頭筋はいわゆるこめかみの部分です。
筋肉の面積だけで比較すると最も大きい筋肉となります。
ただし面積が大きいから咬む力の作用も大きくなるとは限りません。
力の作用でいうならば、咬筋よりも小さくなります。
以上の2つの筋肉は簡単にご自身の手で触れることができます。
筋肉が凝り固まっているならば、ほぐして血流を良くすることで
老廃物を流します。そうすることで痛みが軽減します。
当院ではフェイシャルマッサージも行っておりますので、上記の症状
に対応可能でございます。
ただし筋肉をほぐしたとしても、その効果は一時的なことか多いです。
では当院でのもう一つの筋肉に対しての治療法をご紹介します。
ボツリヌス毒素治療と呼ばれるものです。
効果としては筋肉に直接注射することで筋肉を弛緩させることができます。
弛緩することで筋肉の咬む力は減少し、食いしばりもなくなっていきます。
ただしボツリヌス毒素治療にも一利一害あります。
注射部位の腫れや、筋肉が過剰に弛緩する、また効果が永続的でないことがあります。
今回は顎関節症の中でも噛みしめる筋肉についての対応策を列挙しました。
次回の後半においては顎関節症の中でも、顎が急に開かなくなる、
音が鳴る場合などの青木歯科での治療法についてお話しさせていただきます。