『テレビを見ている時にポカーンとお口が開いている』
こんなお子さまをよく見かけませんでしょうか??
昨今このお口ポカーンの方が増加傾向であると言われています。
今回はお口がポカンと開く原因を記載していきます。
⭐︎無意識にお口が開く原因は??
主な原因としては、唇の筋力が衰えていることが挙げられます。
お口を閉じるためには、当然唇を閉じなければなりません。
つまり唇の筋力が不足しているとお口をつむっていても、自然と開いてきてしまうのです。
ではなぜ唇の筋力が衰えるのでしょうか??
原因❶→常時口呼吸の状態であるため。
『口呼吸』とは人間に与えられた唯一の呼吸法です。
他の動物は、基本的に鼻呼吸です。
犬ちゃんが舌を出して、ハーハーと息をしている光景をよく見かけると思います。
この動作は、舌を出すことにより体温調節をしているのです。つまり、口呼吸をしているのではいのです。
では人間が口呼吸をできる理由は??
それは人間は唯一会話ができる生物だからです。
息を吐いたり、吸ったり、舌や唇を動かして発音する過程で口呼吸を獲得しました。
しかし口呼吸にはデメリットも存在します。
→口呼吸をしていると、もちろん唇が開くので自然と唇の力が低下していきます。
→口呼吸では空気中のホコリやウイルスなどが直接喉に触れるので、風邪をひいたり、喉を痛めやすくなります。
その一方で鼻呼吸では、鼻の中にフィルターがたくさんあるのでホコリなどの異物が通過しにくくなります。
原因❷→舌の位置が低いため。
舌の正しい位置を知っていますか?舌は上顎に引っ付いた状態が正解です。
お口が開くお子さまの舌は下に下がっていることが多いです。
そうすることで前歯が舌により押されてお口が開いてきます。
原因❸→前歯が出っ歯のため。
これは歯並びの状態つまり形態的な問題です。
出っ歯であると、唇を排除しようとする力が加わりますので唇が閉じにくくなります。ただし、出っ歯になる原因は幾つかありますので次回またご紹介します。
以上主要因を列挙しましたが、この他にも原因はあります。
<まとめ>
今回はお口がポカンと開く原因をご紹介しました。
お口が開いた状態が続くと歯並びが悪くなり、お顔の顔貌も変化してしまいます。
次回の記事では当院での治療法と、お家での対応を記載いたします。
必ずお役に立つかと存じますので、よろしくお願いいたします。